役員運転手はきつい?求人で確認すべき仕事内容や将来性を解説

役員運転手はきつい?仕事内容や将来性などの実態を解説

会社の役員に就任すると、安全面や移動のしやすさを考慮して、役員運転手がつく場合があります。

役員運転手というのは、役員専属のドライバーというやりがいのある仕事なのですが、一般的には何となくきつい仕事や難しい仕事というイメージを持たれがちです。

そこで今回は、役員運転手への転職を検討している方が知っておきたい、求人を見ただけではわからない役員運転手の仕事内容や将来性について解説します。

役員運転手がきついと思われている理由

役員運転手の仕事がきついと思われる理由には、主に次の3つがあります。

まず一つ目は、長時間労働です。役員車といえば、朝晩の送迎をはじめ、役員に常に付き添い、夜の会食やゴルフのお供など長時間の労働になるのではないかという印象があります。

もちろん自分が早く家に帰りたくても、役員を送り届けるまでは仕事を終えることはできません。また、役員の都合で休日出勤をしなければならないようなケースもありえます。

二つ目の理由は、役員とコミュニケーションを取るために極めて高いコミュニケーションスキルを要求されるのではないかという点です。

車内では役員と一対一になる機会が多く、役員の話題に合わせるだけの知識は持ち合わせていないという心配される人もいます。

もちろん、よくお話しされる役員もいらっしゃいますが、本当に運転手に求められるコミュニケーションスキルは別なところにあります。

三つ目の理由は、裏道などをすべて覚えるのは大変ではないかという点です。もちろん役員運転手はプロの運転手のスキルを求められるので、地理についての知識はある程度必要になってきます。

役員運転手の仕事は本当に難しい?

このように、役員運転手の仕事がきついと思われるのにはさまざまな理由があるわけですが、実際にその仕事は本当に難しいものなのでしょうか。

この点、役員運転手に求められる主なスキルは、安心して運転を任せることができる運転技術、ルートの選定や所要時間を正確に把握できる程度の地理知識、役員のご希望を正確に理解するコミュニケーションスキルなどです。

安全運転が身についている人、今までしっかりと仕事をしてきた人はそれほど難しいと感じないはずです。

例えば、自動車が好きでよく運転をしてきた人や、仕事で他の人と接点を持っていた人(ほとんどの人がそうですが)であれば、必要な地理知識を入社後の研修で身につければ役員運転手になっても無理なく仕事をこなせるでしょう。

一方、運転が苦痛と思う人や、人に合わせることが苦手な人にとっては、なかなか仕事に慣れずに難しいと思ってしまうかもしれません。そうでない人にとっては、一通りの研修を受けて、コツコツまじめに努力すれば役員運転手の仕事は決して無理な仕事ではありません。

役員運転手の仕事内容

役員運転手の主な仕事内容は、担当する役員を車に乗せて目的地まで移動するというものです。

朝晩の送迎がある場合も少なくないですが、実は日中のご利用が中心の役員もたくさんいらっしゃいます。残業がほとんど発生しない場合も決して少なくありません。

送迎がある場合も、拘束時間は長くなりますが、運転している時間はバスやタクシーと異なり比較的短時間になります。

運転以外の時間は、基本的にオフィスや車のなかで待機することになります。急な打ち合わせ等で役員の予定が変わるケースも少なくないため、待機時間だからといって、自分の都合でどこかに出かけたりするのは基本的にできないと思っておいたほうがよいでしょう。

また、役員によっては、平日だけでなく休日も取引先などと会食やゴルフをする場合があります。そのため、休日であっても、車を運転して送迎しなければならないケースもありますので、必ずしも平日だけの仕事ではないという点は頭に入れておく必要があります。

なお、役員が出張などで不在の場合には自宅待機になる場合も少なくないことや、重たい荷物を運ぶこともないので、拘束時間に較べ長時間労働の疲労感は少ないかもしれません。

役員運転手の将来性は?

会社にとって役員は経営のかじ取りを担う重要な存在ですので、将来においてもそのポジションがなくなることはないでしょう。そのため、役員運転手という職種は、今後も必要とされ続けるはずです。

もっとも、テクノロジーの進歩によって、役員運転手に求められるスキルは変わっていくかもしれません。

たとえば、自動運転技術が確立されれば、役員運転手にはそれほど高度な運転スキルは求められなくなり、その代わりに役員や送迎先の担当者などとスムーズにやり取りするためのコミュニケーションスキルやビジネスマナーなどがこれまで以上に重視されるようになる可能性があります。

単なる運転だけでは時代の流れに取り残されてしまうおそれがありますので、常に役員のためにサポートできることは何かを把握して、それに合う行動を身に着けていくという姿勢を持ち続けるというのが、将来においても役員運転手として活躍するための重要なポイントであるといえるのではないでしょうか。

まとめ

今回お伝えしたように、役員運転手の仕事は実態を見れば決して難しいものではありません。仕事内容をしっかりと理解して、それに合ったスキルを身に着けている方であれば、無理なく勤めることは可能なのです。

役員と直接コミュニケーションができるという貴重な経験ができる仕事ですので、少しでも関心があるという方は、ぜひここで紹介した内容を踏まえて前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

 

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