役員運転手として働くためには、自社で運転手の雇用を行なっている会社で働くか、役員専属の運転手の請負や派遣を行なっている企業に就職する必要があります。
今までに運転手として経験のあった方や未経験の方なども含め、面接や履歴書で一番悩んでしまうのは志望動機の書き方ではないでしょうか?
志望動機の書き方や伝え方一つで採用担当者の印象を大きく左右しますので、好印象を持たれるためのコツを知っておいていただく必要があります。
この記事では、役員運転手として採用されるための志望動機や履歴書の書き方を、例文を交えて紹介していきます。
役員運転手の志望動機の考え方
役員運転手の志望動機の考え方としては、なぜ役員専属の運転手という職種を望んでいるのかということを明確に相手に伝えることが重要となります。
ドライバーと呼ばれる職種は世の中に多く存在していて、タクシー、バス、配送業、物流と各方面でいずれもドライバー職が募集されています。そうした中から役員運転手を志望するのですから、他のドライバーでも何でもいいと解釈されるような志望動機では、面接官へのインパクトが弱くなります。
そこで、役員運転手と他のドライバー職の相違点を考えていく必要があります。業務中、担当の役員とは必ず顔を合わせるので、顧客との関わりがあるという点では接客業と捉えることができます。
しかし、同じ接客でもタクシーやバスのドライバーは不特定多数の顧客とコミュニケーションを取るという点で、役員運転手とはまったく違います。
役員運転手は一部例外のケースを除いて、常に同じ人物と勤務中の時間をともにし、同役員の担当を続ける限りその関係性は永遠に続いていきます。特定の人物と時間をかけながら確固たる信頼関係を構築していく、このような要素が志望動機に含まれているのが望ましいでしょう。
また、役員運転手は口が堅い性格であることも非常に大切な要素です。機密性の高い情報を役員が口を滑らせてしまうかもしれませんし、取引先と乗車中に重要な商談を行うかもしれません。こうしたことから、きちんと職務上の守秘義務を遵守できる人間であるということを面接官に伝える必要があります。
役員運転手向け!志望動機の例文サンプル
次に、役員運転手の面接を受ける際の志望動機を例文にて紹介していきます。
例文①
タクシーやバスの運転手では体験することができない特定顧客との業務中の関わり合い、そうした環境で自分の技術を存分に生かしたいとう点を相手に伝える志望動機の例文
「毎日のように異なる人々と関わるより、ごく限られた人に対して心から喜んでもらえるサービスを誠意をもって提供できる仕事を探しておりました。」
例文②
毎日異なる人々にサービスを提供するのではなく、特定のお客様との信頼関係を築いていくプロセスに魅力を感じるという点を相手に伝える志望動機の例文
「仕事を通して特定の顧客と日々関わり合い、技術の面でも人間性の面でも大きな信用を手にすることができる仕事を探しておりました。」
例文③
比較的空き時間も生まれやすい役員運転手の性質上、的確なルートの研究や地理的見聞の向上などに励む意欲を示し、ドライバーとしての謙虚さとプロ意識を相手に伝える志望動機の例文
「日々自身の知識や技術に磨きをかけながら、運転のプロとして特定顧客からの信頼を深めていくことができるスタンスに魅力を感じて応募しました。」
役員運転手の履歴書の書き方と注意点
役員運転手の採用面接にたどり着くためには、まずは採用担当に好印象を抱いてもらえる履歴書を作成する必要があります。良かれと思って書いたことがマイナスの評価になってしまうことがないよう、役員運転手に採用されるための履歴書の書き方とその注意点を確認していきましょう。
ドライバーの経験者である場合は、これまでの経験を余すことなくアピールできるよう職務経歴や所持している運転資格を忘れずに記載することも大切です。
職歴については、今までにどのような職種経験があるのかということも採用担当者としては確認しておく必要があるため、役員運転手と関係のない仕事であっても必ず記載するようにてください。
免許に関してはできる限り役員運転手として活かせるような資格を記載することが望ましいですが、資格が多いということはプラスの要素になりますので、記載できるものはすべて記載しておくようにしましょう。
さらに、確実にアピールしてほしいのは、健康で体力に自信があるという点です。役員と信頼関係で結ばれた替えのきかない専属運転手になるわけですから、健康に自信がないような印象を与えてしまうと大きなマイナスです。スポーツなどの経験がある場合は趣味の欄などに記載しておくとよいでしょう
面接時の志望動機の答え方は?
面接での役員運転手の志望動機の答え方は、志望動機を答える際は以下のポイントを踏まえて答えるとよいでしょう。
- なぜ役員運転手として働きたいのか(理由)
- 今までにどのような経験をしてきたのか(過去の経験)
- (2を踏まえて)自分の能力がどのように業務に活かせるのか(見通し)
上記の中でもっとも大切なことは「なぜ役員運転手として働きたいのか」という点です。結論を先に述べることで話の筋道を明確に伝えるようにします。
そのうえで、今までにどのような経験をしてきたのかということを伝えるようにします。「経験」とは職務経験だけではなく、役員運転手として活かせる経験であればプライベートのことでも伝えることが大切です。
また、経験してきたことを踏まえてどのような能力や考え方などが身につき、どのように業務に活かせるのかということを伝えるようにしましょう。
面接時に志望動機を答える際に大切なことは、履歴書に書いた志望動機と整合性を持たせるということです。履歴書との整合性がないとその場凌ぎの言葉として思われてしまう可能性もあるため、聞かれたことに対しては一貫性のある受け答えをすることも意識しましょう。
まとめ
今回は、役員運転手として働きたいと思っている方に向けて、志望動機の書き方や例文、面接時の答え方についてお伝えしました。
志望動機には過去の経験や仕事への興味や熱意について書くことも大切ですが、自分を大きく見せようとせず、正直にありのままのことを書くことが大切です。
履歴書や志望動機は自分を見つめ直すよい機会にもなりますので、今回お伝えしたポイントを踏まえ、志望動機を書く際の参考にしていただければと思います。