優秀な役員運転手を希望した場合、社内に適切な人材がいないなどの理由から外部委託を考える企業も多いのではないでしょうか?
外部委託には派遣や請負などの種類がありますが、今回は請負契約を解説します。役員運転手の請負契約とはどのようなものなのか、派遣契約との違いや仕組みについてご紹介していきます。
役員運転手の請負契約とは
企業の社長や会長、役員などの送迎を行うのが役員運転手の仕事です。役員運転手の請負契約とは、請負会社と契約して専任運転手を配置してもらうことです。仲介業者を通じて専任運転手を配置してもらうという意味では、派遣と同じになります。
しかし、請負契約はドライバーに対する指示に対する部分がまったく違ってきます。請負契約では、役員運転手の業務全般を請負会社が請け負う契約になります。
請負契約は派遣とは違い、人ではなく業務を委託するという契約なので、ドライバーの業務を管理する必要はありません。
ただし、ドライバーに対して行先などの直接指示を出すことはできないため、具体的な指示は自ら出したいという場合は、派遣などの契約方法を選ぶ必要があります。
どちらにしても送り込んでもらうのはすでに条件の整ったドライバーなので、自社で一から育成することなく質の高いサービスを利用できるというのも請負契約の特徴です。
請負契約・派遣契約の違い
役員運転手の外部委託を利用する方法の代表的なものとして請負契約、派遣契約の2つの契約方法が挙げられます。実際に委託する前にそれぞれの特徴をしっかりと把握しておきましょう。
請負契約と派遣契約の違いですが、派遣契約は決められた範囲内で業務を遂行する人が送り込まれてきます。仕事ができる範囲は限られている場合もありますが、基本的に派遣先がどのような業務をしてもらいたいのか直接指示を出さなければなりません。
役員運転手の請負契約の流れ
請負契約で役員運転手を送り出してもらいたい場合は、まず請負会社に連絡を入れましょう。そして、打ち合わせの日程などを決めていきます。
次に打ち合わせですが、ここではどの程度の予算で契約を考えているのかなどを話し合います。ここで請負会社から最適なプランなどを案内されるので、出してもらった見積書を確認しながらじっくりと検討していきましょう。また、場合によっては打ち合わせ以降にドライバーと直接面接することも可能です。
役員運転手は高い運転技術に加え、秘密を外部に漏らさないような誠実な人間性、そして接客マナーなども重要となります。実際に顔を合わせて面接を行い、人柄が信用できるかどうかを確認しておきたいところです。
また、役員運転手を委託する場合は請負会社で保険への加入が必須となるため、契約書締結と同時に保険への加入が完了し、いよいよ業務開始です。
以上が、役員運転手の請負契約の流れとなります。
役員運転手の請負契約のメリット
役員運転手の請負契約のメリットとして最初に挙げられるのが、質の高いサービスを手軽に受けられるということです。契約先にはたくさんの経験を積んだベテランドライバーや、専門の訓練を受けたハイレベルなドライバーが在籍しています。
自社でドライバーを育成する手間が省けるのは、とても効率的です。特に運転に関わる業務に携わっていない企業は、ドライバー育成のノウハウなどがほとんどない場合が多いため、大きなメリットとなるでしょう。
そして、派遣契約とは違い、自社で運転手の管理や業務命令を出さなくてもよいこともメリットです。
請負は、あくまでも役員運転手としての業務だけを委託している契約です。ドライバーの残業などの労務管理を行う必要がなく、他の業務に人員を使えるので作業が滞ることもないでしょう。また、リスクを最小限に減らせることも、請負契約のメリットです。
まとめ
役員運転手の請負契約とはどのような仕組みなのか、派遣との違いなどをご紹介しました。請負契約は他の契約とは違い、自社で労務管理をしなくてよいというのは、企業にとって大きなメリットとなるでしょう。
また、しっかりと教育を受けたなドライバーのサービスを手軽に受けられることもメリットです。ぜひ、この機会に役員運転手の請負契約を検討してみてください。