企業・組織の重役の移動を手助けする役員運転手には、役員を安全に移動させるだけの運転技術、役員および関係者に誠実に対応できるビジネスマナーが求められます。そんな役員運転手ですが、「若いと役員運転手にはなれない」という噂もあるようです。
ここでは、なぜ若い人材に対してそのように思う方がいるのか、その理由や若くして役員運転手になるメリット・デメリットについても解説していきます。
役員運転手は若くてもなれる!
まず、若い人でも役員運転手になれるのかどうか、この疑問について解決しておきましょう。結論から言えば、若くても役員運転手になることは可能です。
そもそも役員運転手の業界において年齢制限が定められていることはなく、社会人として一般的なモラルが備わっていれば、たとえ年齢が若かろうと役員運転手になれます。
事実20代で役員運転手になっている方も少なくありません。ほかの職業と比較しても年齢による収入の差が少ないことから、若い方にも人気の職業であると言えます。
役員運転手になる方法として知人の紹介やハイヤーなどからの転職が挙げられますが、若い方の場合は人脈や経験が少なく、そういった方法で役員運転手になるのは困難でしょう。
そのため、若い方は基本的にハローワークの社員運転手の求人などに直接応募することになります。必要とされる資格・スキルを要していれば、若い方でも就職できるチャンスはあります。社員運転手の求人は転職サイトなどにも掲載されるので、応募すると良いでしょう。
なぜ、役員運転手は若いとなれないと思われているのか
若くても活躍する役員運転手がいるにも関わらず、なぜ「若いと役員運転手になれない」と思われるのでしょうか。
これは人によって見解が分かれる部分ですが、大きな理由として考えられるのは、役員運転手という専門職のスキルや適性を判断することが、難しいことが挙げられます。
社員運転手はどこの企業も少数しかいません。業務の内容も他の社員とは大きく異なることから企業の人事部などでも明確な評価基準や採用基準を持っていません。
したがって、評価上いちばん重視されるのが、運転手としてのキャリアになります。そのため役員運転手未経験の若い人にとって、企業の社員運転手は狭き門になってしまいます。
また、企業や業界関係者によっては若い人材をよく思わないケースもあるようです。
最初に挙げられるのが定着率です。一般的にこらえ性がない、あきらめが早いと思われています。
先ほども説明した通り、役員運転手としてのキャリアを積むことは非常に大切なため、どの企業も採用したからにはなるべく長く続けて欲しいと考えています。これは若い人の就職選択肢が広いことも関係があるかもしれません。
さらに、役員運転手には確かな運転技術やビジネスマナーが求められます。もちろん若年層でもそういったスキルを有していることはありますが、「若者は技術・マナーが不足している」という考えを持つ方は少なくありません。
その結果、「若いと役員運転手は務まらない」と思うようになり、採用を渋るケースがあるのです。
年齢は関係なし!役員運転手として必要な条件
役員運転手になる上で年齢は関係ありません。しかし、だからといって誰でもなれる職業ではないのです。年齢に関係なく、必要とされるスキルなどの条件が存在します。トーコーでは年齢に関係なく、役員運転手としての適性と可能性を当社独自の採用基準で評価しています。
まず前提として必要になるのが、確かな”運転技術”です。資格としては普通自動車免許を持っていれば十分ですが、実務においては交通事故・トラブルを確実に起こさない、起こさないだろうという安心感を与える運転スキルが求められます。
役員も身の安全を役員運転手にゆだねているわけですから、危なっかしい運転では役員からクレームが入ったりする可能性もあるでしょう。年齢に関わらず、プロの役員運転手に相応しいテクニックを有しているかが重要になります。
また、若い人材が軽視されがちな理由ともなっているのが”ビジネスマナー”です。こちらも役員運転手には必須のスキルとされており、身だしなみはもちろんのこと、役員および関係者に対する気配りも求められます。
社会人としての経験が浅い方はビジネスマナーが十分に身についていないことも多いですが、逆に言えばビジネスマナーがしっかり身についていれば、若い方でも役員運転手になれる可能性が高いです。
とはいえ、若い運転手はどんなにスキルが身についていても役員運転手としての経験が少ないことには変りありません。経験の少ない分より謙虚に関係者の助言を素直に聞き入れる姿勢は大切です。
若さゆえのメリット・デメリットはある?
若い方が役員運転手になることは可能ですが、それには若さゆえのメリット・デメリットがあります。
メリットとして挙げられるのは、「素直に対応することができる」という点です。若い運転手は年齢の高い運転手に較べ、関係者の助言が受けやすい環境にあります。
中高年者の場合は年季のある落ち着いた対応が魅力となる一方、さわやかな笑顔・話し方ができるのは若い方の強みだと言えます。元気があって愛想のいい若者を好く関係者は多く、誠実に対応していれば中高年の運転手以上に評価されることもあります。
また、若い方は運動能力も高いため、運転に集中しやすいのもメリットでしょう。集中力が高い分、運転技術を持ち合わせていれば事故を起こす確率は中高年層よりも低いと言えるのです。
一方、若さゆえに「ビジネスマナーが完全に備わっていない」のはデメリットになります。やはり社会人の経験の長い中高年層の方がビジネスマナーは高いでしょう。
若いと思いがけず失礼な対応をしてしまったり、細かな気配りがうまくできなかったりするものです。意識しようとしても経験が浅ければどうしてもミスは出てしまうので、ミスをした場合はしっかりと謝罪し、その後の気配りを意識するなど信頼関係のリカバリーを徹底することが大切になります。
まとめ
若いと役員運転手になれないと思われる理由について、理解できたでしょうか。運転技術がままならないのも理由としてありますが、やはりビジネスマナーは若い役員運転手にとって鬼門となります。
一方、役員運転手になる際には若さ・年齢などは一切関係ありません。運転技術・ビジネスマナーが身についていれば、若くても役員運転手として活躍できるのです。20代でも役員運転手に興味のある方は、ぜひトーコーの門をたたいてください。